ドラマ『警視庁捜査一課9係』season10の第1話ネタバレ・あらすじ・感想について、まとめてみました♪
V6の井ノ原快彦さんの主演ドラマ『特捜9season3』(毎週水曜日/テレビ朝日)が2020年に放送される予定でした。
そのため2020年5月6日から「警視庁捜査一課9係」シリーズの傑作選を放送中です。
『警視庁捜査一課9係season10』は、初回は2時間スペシャルで内容もボリュームがあります。
第1話から波乱の幕開けとなり、1人の女性の死が30年前の悲劇を巻き起こす展開へ発展していきます。
さらにそれを妨害する女性管理官も登場し、9係が大ピンチに!?
では早速詳細を見ていきましょう。
警視庁捜査一課9係season10第1話ネタバレ!
9係の係長、加納倫太郎(渡瀬恒彦さん)が署でミルをひきながらニュースを見ていました。
民自党政調会長(元警察官)の中西泰造(小林稔侍さん)が秩序を守るべきだと熱弁しています。
そして警視総監の神田川宗次朗(里見浩太朗さん)も同じ内容のニュースを見ていました。
そのニュースでは『危険ドラッグ』の話になります。
警察庁は厚生労働省と合同で危険ドラッグ販売店の摘発に乗り出しているが、それによる事件や事故数はあとを絶ちません。
脳神経細胞の神経繊維を切り、細胞を減らす有害物質が含まれている為、依存症は覚せい剤と同等です。
中西は政治生命をかけて危険ドラッグを撲滅すると宣言したとき、署に入電があり現場のマンションに向かいます。
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そこには9係のメンバーが到着していました。
浅輪直樹(井ノ原快彦さん)が被害者情報を報告しています。
被害者は一之瀬理沙(上野なつひさん)で、このマンションの住人です。
小宮山志保(羽田美智子さん)が死因は転落死だと述べました。
反対に、村瀬健吾(津田寛治さん)が事故や自殺だと考えています。
なぜウェディングドレス姿でなのか聞くと、矢沢英明(田口浩正さん)は分からないと答えました。
転落する前に理沙はエレベーターで目撃されているとのことです。
意識が朦朧としていたことを青柳靖(吹越満さん)に聞くと、大きなくしゃみが返ってきました。
志保は青柳ペアに理沙の部屋の調査を、現場は加納ペア、志保ペアは周辺の聞き込みを行うよう指示します。
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彼女の頭部の反対側を見ると、痣のようなものがありました。
志保はエレベーターで理沙を見たカップルに話を聞きました。
そのとき村瀬は現場から去った黒い車を目で追いました。
理沙は生前ファッションモデルでした。
部屋に案内されたクローゼットの中を見ると、コスプレ衣装がたくさんかかっていました。
さらに赤い薬物のようなものも見つかりました。
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監察医の早瀬川真澄(原沙知絵さん)は遺体の痣など解剖して調べました。
結果、血液から大麻の成分を模した化合物が検出されました。
興奮・幻覚作用があり、脳神経を破壊する恐れがあります。
加納は痣について聞くと、転落する前に付いたものだと真澄が言います。
それから痣ができそうなものを屋上に行って探しました。
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村瀬が彼女の部屋にあった薬物が危険ドラッグと一致したといい、さらに過剰摂取によって屋上から転落したと考察します。
そこで青柳は過剰摂取したこと、1年前からクラブ勤めをしていたことが気にならないかと村瀬に訴えかけます。
また近所の方が見た『金持ち風の初老の男が顔を隠して、週に何回か通っている』と言ったとき、村瀬が反応します。
そして現場に気になる高級車が止まっていたことを思い出しました。
理沙がいたモデルプロダクションが暴力団関係と関わっていることが気になり、青柳ペアは足を運ぶことを言いました。
志保ペアは赤坂の高級クラブへ向かいました。
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理沙の母親の一之瀬里美(久世星佳さん)が北海道から上京したと連絡がありました。
危険ドラッグを製造していた連中が警察に取り押さえられました。
理沙が使用していたのも同じ薬物でした。
9係が事件を担当していると知った関口麗子(清水美沙さん)が、中西に迷惑がかからないように一之瀬理沙の過去を消すよう指示しました。
中西が神田川と話した後、関口が声を掛けてきます。
『加納倫太郎』という言葉が彼の口から出てきて、関口に任すといいます。
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里美は浅輪たちに案内され、霊安室で理沙の姿を見て泣きました。
理沙の父親は病気で亡くし、2人で生きてきました。
彼女がモデルになりたいと東京へ出るとき、笑って送り出したと話しました。
その後、連絡が途絶えて心配をしていたと言います。
最近になってときどき手紙をくれるようになったといい、加納に渡しました。
ある政治家の下で働いていると書かれていたので、里美は安心していました。
手紙の内容を読んだ後、里美が「どんな暮らしをしていたのか」と聞き、少しは幸せだったのかとも。
里美は泣きながら自分を責めました。
その姿を見て浅輪は「必ず真実を突き止める」と約束します。
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高級クラブのママの佐伯芳乃(棟里佳さん)から『代議士の横山丈雄(佐々木勝彦さん)』の名前が出ました。
理沙は横山と親しかったのかと志保が聞くと、彼は半年前から店に来て理沙を指名していたといいます。
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山科プロダクション社長の山科龍次(山田アキラさん)はおねえ口調で理沙のことを覚えていないと証言しました。
彼は女の子たちから宣伝費や衣装費やらで大金を巻き上げているようです。
さらに昔、薬物も使用していたこともありました。
シラを切る彼に店内の黒い部分を掃除すると言うとすぐに口を割りました。
彼は2年前の事件から関わりをもっていませんでした。
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矢沢が浅輪に、2年前理沙の男友達が危険ドラッグをやって暴れて刑事殺害した事件(杉並事件)を覚えているか電話で聞きました。
そのとき彼女も一緒にいて危険ドラッグやって身柄拘束されていました。
そのことを調べるように依頼しました。
浅輪は心ここにあらずといった状態で話を聞き、警視庁のデータベースから事件を検索します。
すると『アクセス不可』の文字が出ました。
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関口に9係が理沙の経歴を洗っていることを報告しました。
2年前の事件にも気付いていると告げると、「さすが加納倫太郎ね」と感心していました。
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村瀬は横山の事務所のガレージに、事件当日の車があると志保に教えました。
2人は横山に直接話を聞きに来たが、刑事に話すことはないと言います。
事件当日に、ヴェスタタワーの表で車を見たことを彼に言うと「付き合いがあったことを認める。マンションも自分が与えた」と述べました。
ただ危険ドラッグに関しては一切覚えがないと強く否定しました。
そこで村瀬は「2人で旅行に行ったことはあるか」と聞くが否定し、会うのはあの部屋だけといいます。
村瀬が「ある政治家の下で働いていた」という文が気になっていると、横山に話したが「自分ではない」と自信ありきに言いました。
午後9時頃のアリバイを聞くと、行きつけの店で呑んでいたとのことです。
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薬物依存者更生センターにて、危険ドラッグに手を染めてしまった方が集まり反省の言葉を述べていたとき、そこに中西が現れました。
中西が講演を終えてセンターから出てくると、男が中西に銃を向け発砲しました。
加納がそれに気づき中西の代わりに負傷してしまいます。
そのことが9係内にも広がり、そして関口や神田川の耳にも入りました。
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関口は鑑識から弾と拳銃の情報を聞き、かなり驚いています。
加納の上司である刑事部長の柴崎直道(清水省吾さん)は、関口が合同捜査本部の指揮を執ることに異論はないと言います。
しかし9係の件では賛同できないと答えるが、神田川が頭を下げればいいのかといい、渋々納得した様子でした。
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東京警察病院に加納が入院していて、浅輪は慌てて駆けつけました。
そこには中西の秘書の豊原晃(駿河太郎さん)がお見舞いに来ていました。
ケガは左腕のみで大したことはないと聞いて安堵しました。
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神田川は関口に理沙の死を隠していたことについて問いました。
すると隠したわけではないが、総監に報告するまでもない事件だと判断した為と彼女が答えます。
『中西に関すること』は全て報告するように再度釘をさしました。
自分が内閣危機管理監になって国を守るためには、中西には総理になってもらわないと困ると述べます。
そのため関口には、ノンキャリアの彼が道を踏み外さないよう監視をする役目があります。
加納はかつて中西の部下だったので、神田川は邪魔な存在にならなければいいがと危惧しました。
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9係のメンバーがかけつけ元気そうな顔を見て安心していました。
志保が「なぜこんなことに?」と聞いたとき、豊原が代わりに中西の命を救ったと答えます。
加納は理沙の手紙にあった『国の存立を全うし秩序を保ち、全国民の安全で幸せな生活を守る』というスローガンが中西だと考え、1人で会いに行ったと言います。
みんなに「どうして1人で行ったのか」と聞かれ、2人は昔同じ職場にいたことがあると豊原が答えます。
中西は元新宿中央署署長で加納が部下だった、彼が狙撃されそうになったところを咄嗟に庇ったといいます。
ちなみに誰が狙撃したのかはまだ分かっていません。
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現在、彼は安全な場所に身を置いていると豊原が言い、病室から出て行きました。
青柳はその態度が気になり、「犯人に心当たりくらいあるでしょ」と追いかけて問い詰めました。
暴力団が鉄砲玉を送り込むのも不思議ではないといい、さらに3日前事務所に不審な電話もありました。
内容が「お前らみんな殺してやる」でした。
最後に加納が知りたかった「理沙と中西の関係」についての答えを求めました。
2年前中西が施設から引き取り更生させたと豊原が答えました。
宣伝活動だろうと疑っていたが、彼女が中西の力で更生したことは事実と述べます。
その後、事務所で働くようになったが1年前突然いなくなり連絡が途絶えました。
おかしいと気付いた浅輪が手紙に書いてあった半年の期間を伝えると、何かの間違いだといいます。
理沙が亡くなったことや狙撃されたことは無関係とは言い切れないというと、「何の関係があるのか」と聞かれ、これから明らかにすると言いました。
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豊原と入れ違いで村瀬が「重大な報告がある」と慌てて加納に会いに来ました。
拳銃の種類が判明しました。
30年前に使用されたものと弾丸の線条痕(銃の指紋)が一致しました。
それは新橋東一帯で当時地上げ騒動があり、威嚇発砲されたものでした。
犯人が見つからないまま時効を迎えました。
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柴崎と関口が病室にお見舞いに来ました。
彼女は今回の捜査は5・6係が合同で事件に取り組むと話すと志保が反論します。
村瀬が今回の銃が30年前にも使用されていたことが気になると言うと、生活安全部が調査すると強く言われてしまいました。
浅輪が理沙の転落死やデータベースにアクセスできないと伝えると、転落死に関しては事故か自殺だと事件の捜査性は感じられないと言われてしまいました。
そして加納がそのことを了解しました。
9係のメンバーはそのことに納得できず、文句を言いながら出て行きました。
村瀬に拳銃の資料を真澄に届けるよう依頼され、理由を聞くと「届けてくれたら分かる」と返しました。
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青柳は狙撃犯を捜すと息巻いていました。
約束通り真澄に資料を届けにきました。
資料を見た彼女は「分からない」と言っていました。
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2人は狙撃された場所の周辺を洗っていると目撃者がその男について詳しく教えてくれました。
浅輪はマンションのコンシェルジュに理沙について何かわかることがあったら教えてほしいと伝えました。
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中西の警察力の強化と横山の国民を過度に干渉して圧迫する危険な思想だと猛反対していた為、2人は対立しています。
横山の愛人だった理沙が死んで中西が狙撃されたことが偶然かと志保は考えました。
横山が事件のキーパーソンだと村瀬も言いました。
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理沙と同じ高級クラブで働く女性に浅輪が聞き込みをしました。
理沙は店におしぼりを配達する男性からストーカー被害に遭っていたといいます。
お互いに北海道出身ということもあって意気投合した後、付きまとってくるようになったそうです。
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真澄は拳銃について調べていると、理沙の生え際にある痣と見比べていました。
浅輪は9係に戻ってきて理沙にストーカーがいたことを報告しました。
彼は岩倉和久(青木峻さん)、北海道出身の元自衛官で1週間前におしぼり会社を辞めていました。
そこで矢沢が証言を元に描いた狙撃犯の似顔絵と見比べ、同一人物だと判明しました。
現在アパートを引き払ってしまい所在が不明だそうです。
真澄から電話がかかってきました。
理沙の痣は加納を撃った拳銃の銃口によって出来ました。
その拳銃の名前が『コルトパイソン』でした。
痣は死ぬ直前にできた痕で銃口を強引に突き付けられ、突き落とされたと考察します。
岩倉が理沙を殺害し、中西を狙撃したことが確定したが動機はなんだと言います。
村瀬が理沙と中西が特別な関係だったのと関係があるのではと推測しました。
その後、みんなは加納があっさり引き下がったことについて話しました。
各々が情報を収穫しやすくなるようわざと仕向けられたといいます。
浅輪は進捗を加納に伝えに行きました。
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関口が指揮を執る合同捜査で何の収穫もない状態でイライラしていました。
そこへ志保が乗り込み岩倉和久の資料を関口に渡し、岩倉を至急で手配するよう依頼しました。
さらに「どうやってここまで掴んだか」と聞かれ、9係ですとはっきり示しました。
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加納の病室に中西がやってきて、加納にお礼を言いました。
そして「私を恨んでいたのでは」と質問をすると、「今は恨んでいない」と返します。
中西が加納を新宿中央署から追い出したことに対して恨みが当時ありました。
彼が目指す組織の形成で加納が邪魔な存在だったと続けて言います。
「大義の為に犠牲になっていいものはない」と中西と反対の意見を述べました。
最後に、「理沙の命を小さな犠牲だというならば、あなたを許さない」と強く言いました。
2人が話しているとき、外では石川倫子(中越典子さん)が揉めていました。
彼女に何で来た?と聞くと、ニュースで父親の名前が報道されていて来たと言います。
具合を聞くと「大丈夫だから退院する」と言い、勝手に退院の準備をしていました。
そして報告に来た浅輪が来て止めるどころか賛同しました。
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横山の自宅に怪しい人物がやってきて、家から出て来たところを狙撃されてしまいます。
鑑識によると使用されたものは例の拳銃でした。
みんなは岩倉を疑い、と不思議に思っていました。
話は30年前の地上げ騒動になり特別隠さないといけない理由があるのかと矢沢が言いました。
ましてや捜査に必要な情報だから公にしなければ、入手ルートから犯人を割り出す手がかりになります。
ところが合同捜査本部ではその線で全く動いていないことが分かりました。
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関口は中西に30年前の事件を視野の入れて捜査をするべきではないかと提案しましたが、却下されてしまいます。
彼はあれは単なる愚かな警官の不祥事では済まないといい、それが公になれば自分の立場が危ないと言いました。
警視総監と一緒になって自分を見限り、他の政治家に寄生するかと言った瞬間、彼女がそんなことはないと否定しました。
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志保たちは『どうやって横山の自宅を突き止めたのか』が引っかかるといいます。
そこで横山が死んで得をする人間が誰かという話になりました。
彼自身スキャンダルの暴露で追い込まれていた為、元々中西が有利な状況でした。
因みに彼のスキャンダルがこの半年で次々と暴露されていきました。
さらにちょうど理沙と横山が知り合ったタイミングでもありました。
そのことをクラブのママも証言していました。
中西と理沙の特別な関係はずっと続いていて、そして横山を失脚させる為に理沙をクラブで働かせました。
横山に近づけて彼女にスパイの真似事をさせたと考えています。
そのことから母親への手紙の政治家も『中西』だと確信をもちました。
クラブのママになる第一条件の中に見た目よりも『頭の柔らかさと口の堅さ』が求められているのではと加納が言います。
するとママの不自然な点があったことからスパイ行為に加担していたのではと考え、志保たちは彼女に会いに行きました。
2人が出た後、手紙に書いてあった『政治家さん』の話になり、また出張先から里美宛に送った届け物についての話になりました。
浅輪は送った店を調べれば政治家の正体が分かるのではと言い、そこへ向かいます。
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青柳ペアは30年前の現場に来て、地上げを仕切っていた人物を捜し始めました。
「どうやって捜す?」と青柳が聞くと、『登記簿』見れば大体検討がつくと答えました。
しかし、それを使えば簡単なのに何故迷宮入りしているのかが謎でした。
2人はいろいろ想像して考えていたが、結局答えは出ませんでした。
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志保ペアはママに、『理沙がどういう経緯で働くようになったのか』聞きました。
彼女ははぐらかしていたが、「中西に頼まれたからではないか」と質問します。
それに関する答えは「いいえ」でした。
高級クラブでは1年程前不法就労の外国人を雇って摘発されていたところ、それを免れていた過去がありました。
それも中西が関係していて店を助けた代わりに、彼の言いなりになったのではないかと村瀬が問い詰めます。
「私はただ言うことを聞いただけ」だと言いました。
「じゃあ誰の言うことを聞いた」と更に問い詰めると、村瀬が「警察の人間」だと言います。
**
加納は合同捜査本部へ関口に会いに行きました。
「赤坂のクラブのママから情報を得た」そのことで話があると申し出ました。
そして「理沙をクラブで働かせたのは、あなたですか」と問いました。
ただし、それに答えてもらうには辞職の覚悟が必要でした。
関口は中西と似た思想をもっていて、今の地位を守らねばならないと述べました。
さらに彼女は『力』が必要といい、彼は『力は権力ではない、正義が力』だと意見を対立させます。
2年前理沙の仲間が危険ドラッグを使用し、刑事を殺害しました。(浅輪が開けなかったデータベースの内容)
そのときに亡くなったのが関口の部下でした。
彼は正義感にあふれていて彼女も一目置いていました。
その後、中西が自分の政治活動の為に更生させる人間を探していました。
そして理沙を差し出し、期待通りの成果を出しました。
部下の復讐をする為、彼女をさらに利用したと聞くと理沙が自分で言い出したのだと反論します。
彼女をクラブで働かせ、スパイの真似事をさせたのは自分で中西は関知していないと述べました。
また横山の情報を集めさせ、マスコミにリークさせたことを関口は認めました。
理沙が殺されたときどう思ったかと聞くと、事故か自殺。
危険ドラッグの使用に関しての質問には、危険だと知っているのにまた手を出すなんて信じられない。
加納の質問に対してこのように回答しました。
それに理沙には監視役がついていたようで、使用したという報告を受けていないとも言いました。
そして30年前に使用された拳銃『コルトパイソン』をどうして隠そうとするのか聞きました。
なんとそれは絶対にあってはならない『警察の不祥事の証拠品』だからと告白しました。
その拳銃は30年前に新橋東署で押収されました。
ところが保管されていた倉庫から紛失し、1か月後に地上げで使用されてしまいました。
さらにその事実が隠蔽されてしまいます。
隠蔽した人物は新橋東署の警ら課の課長だった中西でした。
関口は『30年前と今回の事件の関連性』について調査して見つけてほしいと加納に頼みました。
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矢沢と青柳は祖父の代が地上げに関わっていた不動産の社長に、コルトパイソンが遺産として残っているのではないかと問い詰めました。
しかし何を聞いても「知らない」の一点張り。
彼は中西の後援会に入っていて、『コルトパイソンが遺産として残っていたらどうする』と聞くと、『警察に顔が利く中西に相談する』と煽りました。
しばし考えた後、青年が誰かに『預けた』と答えました。
浅輪も土産物店で防犯カメラを確認していると、理沙と一緒にいた人物がヒットしました。
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・理沙と一緒に土産物店にいた人物
・不動産の社長が拳銃を渡した人物
・理沙の監視役だった人物
・横山を殺害した人物
全て同一人物で30年前の拳銃紛失事件にも関わっていました。
まだまだ決定的な証拠がないと言うが、必ず動き出すと確信していました。
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関口が中西の元を訪れ、『加納が拳銃の入手ルートに辿り着いた』と報告しました。
岩倉は単なる実行犯で背後で糸を引く者が存在しました。
彼の所在はまもなく判明され、身柄を押さえれば背後の人物も判明します。
それから、『加納より早く事件を解決するように』と彼女に命じました。
話し終えて部屋から出ようとするとき、観葉植物の中から盗聴器に気付きました。
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加納が中西の事務所で関口と鉢合わせました。
30年前に紛失した拳銃の線条痕(消去されたデータ)が彼女の手元に「なぜか」残っていた資料を彼女から渡されました。
その後、彼を訪ねて一緒に来てほしいと依頼します。
**
とある倉庫で岩倉が何者かに監禁されていました。
発砲される瞬間、9係が突入し犯人を確保しました。
彼らの狙いは『全ての罪を岩倉に被せて口封じに殺害すること』でした。
岩倉を救出たとき、理沙の写真が落ちていたので青柳がそれを拾ってポケットに閉まってあげました。
中西たちが現場に到着し、連行された連中の中になんと豊原の姿がありました。
ひどく驚いた中西は豊原に「なぜだ」と聞くが、彼は何も答えません。
豊原は胡桃沢の息子で、30年前新橋東署の警ら課にいた中西の部下でした。
胡桃沢は真面目が取り柄で病弱な妻のために朝から晩まで必死で働きました。
しかし突然警察をクビにされ、ショックで自殺してしまいました。
それから母親は病死する前、『中西に殺された』とうわ言のように言っていたそうです。
豊原は親戚中をたらい回しにされた後、施設に入れられました。
ようやく『豊原』という金持ちの養子に入ったが、そこは虐待が趣味のとんでもない夫婦の家でした。
そんな環境でも負けずに猛勉強し、中西の秘書になり復讐を企んでいたが叶いませんでした。
連行されたのを見届けた後、中西が加納にここへ来た理由を聞きました。
それは『真実を聞くため』です。
**
豊原は2年前に不動産の息子から拳銃を受け取っていました。
中西と豊原に心酔していた理沙を利用し、横山に関係をもたせました。
そして彼女には月に一度、出張という名目で旅行に連れて行くだけで何でも言うことを聞いてくれました。
彼女を殺害した理由は『言うことを聞かなくなった』(誤算が生じた)ためでした。
彼女は豊原に惚れて結婚するつもりでいました。
結婚してくれない彼に「何で」と繰り返し、精神安定剤と偽り危険ドラッグを飲ませました。
効果が利き過ぎた為、彼が目を離した隙に勝手にウェディングドレスを着て、出て行ってしまいます。
事故か自殺に見せかけようとしたと言うと、彼は「事故」だと主張します。
だが彼女を拳銃で突いて突き落としたという証拠もあります。
理沙を突き落とした後、「中西を殺すチャンスがきた」と述べます。
岩倉は豊原に「理沙は中西に利用されボロボロにされて殺害された」といいます。
そして岩倉をその気にさせ、コルトパイソンを手渡し、豊原に手引きされて中西を狙撃させました。
それから言われた場所に逃走した結果、監禁されてしまいました。
中西を殺すまで岩倉を生かしていました。
横山は豊原の計画に気が付き脅してきました。
『中西を裏切り自分の為に働くように』
その後岩倉の犯行に見せかけ、横山を殺害しました。
彼のことを生きるに値しない男だとも言いました。
自分こそどうなんだと浅輪が問います。
加納は30年前に押収された拳銃について彼に話しました。
その拳銃を胡桃沢が盗み出して転売され、しかも地上げに使用されてしまいました。
・押収した拳銃の弾丸の線条痕
・地上げで使用された弾丸の線条痕
・中西を撃った弾丸の線条痕
全てコルトパイソンから発砲されたものでした。
30年前中西はそれを見逃す代わりに胡桃沢に依頼退職をさせようとしました。
しかし、彼は自分を責めて自殺してしまいます。
そして今になって拳銃が豊原に渡りました。
胡桃沢が銃を転売したことに理由がありました。
それは『心臓弁膜症を患っている息子の手術代を稼ぐため』でした。
手術は無事に成功したおかげで豊原が生きていられるのだと加納が静かに話します。
それを聞いた彼は泣きながら「助けてくれなくてよかったのに」と呟きました。
**
関口は中西が隠していた不祥事をなぜ隠していたと神田川に聞かれました。
彼女はどちらに転んでもいいよう、切り札としていたことを話しました。
最後に、『加納倫太郎には力があるのか』と聞かれ『使い方次第では相当役に立ちます』と述べました。
**
中西は30年前胡桃沢の不祥事を揉み消したのは保身のためだったと言います。
しかし、胡桃沢が息子の命を助けたい一心でやってしまったことを彼は知っていたそうです。
それについて温情をかけたのは間違いだったと言いました。
『なぜ豊原の素性を知りながら秘書に招いたのか』
その答えは理沙の手紙の中にあった『弱者に優しい』という言葉でした。
だから彼を雇ったのもその優しさからだったのではないかと言います。
中西自身、秩序を守るという権力がなくなった今、加納が彼に求めることは『正義という鎧を身に着ける』こと。
別れ際に『次は容赦しない』と言い加納も『期待している』と返しました。
**
【後日談】
里美は浅輪に礼を言って北海道へ帰りました。
そして彼女に「頑張ってください」と伝えました。
その足で倫子と待ち合わせ場所に行くと、サングラスをかけてフランス語で挨拶されました。
「夢叶うかも」といい、ル・ブシュロン・パティシエコンクールの2次審査合格通知を提示しました。(上手くいけば海外進出です)
浅輪はコンクールに参加していたことを知らず、驚きのあまり喜びを表せずにいました。
加納は神田川に呼ばれて総監の部屋にやってきました。
彼は加納と会うのが初めてで、まじまじと見つめました。
そして用件がそれだけと分かり、挨拶して早々に9係に戻りました。
浅輪も倫子の土産を手に署に戻ってきて、みんなでティータイムを楽しみました。
警視庁捜査一課9係season10第1話あらすじ
CASEⅠ 「空飛ぶ花嫁―危険ドラッグ殺人事件―」
【ゲスト】
中西泰造―小林稔侍
関口麗子―清水美沙【スタッフ】
脚本 深沢正樹
監督 杉村六郎(引用:東映公式サイト)
警視庁捜査一課9係season10第1話の感想
第1話から急展開が多く、驚きの連続でした。
今回登場した関口という女性が中西と神田川の真ん中にいたので、かなり強敵でした。
さらに犯人が誰もが岩倉だと思っていましたが、まさかの豊原だったと分かり驚きました。
また拳銃に関しても父親が盗んで転売したものが、巡り巡って息子の手元にくるというのも、奇跡に近い出来事だと思いました。
今回危険ドラッグの恐ろしさを改めて知ることができました。
理沙がウェディングドレスを着ていたのは、豊原と念願の結婚ができると思ったからなのだろうと思いました。
しかしそれは薬による幻覚作用でした。
一度口にすると恐ろしいことが起きてしまい、更生するにも時間が必要です。
そんな彼女の頑張りを精神安定剤と偽り飲ませた豊原を許せません。
そのこともしっかり反省してほしいと思います。
まとめ
9係のメンバーの今まで以上に盛り上がりをみせています。
青柳と矢沢コンビも益々磨きがかかったような気がしました。
しかし浅輪は倫子がコンクールの2次審査合格と聞いたとき、すぐに喜ばなかったのでしょうか。
事件のことを思い出していたのか、驚きのあまり言葉を失ったのかが分かりませんでした。
その描写も明かされていくのか、今後の内容に期待しています。
◎『警視庁捜査一課9係』の全seasonのネタバレまとめ!
>>『警視庁捜査一課9係』1話~最終話までのネタバレ・あらすじまとめ!【season1~12】
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