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マンガ『私たちはどうかしている』第8巻のネタバレ・あらすじ・感想についてまとめてみました!
私たちはどうかしているの第8巻は2018年12月13日に発売しました。
今回は光月庵の火事の直後から3年経った頃までが、椿の周りを中心に描かれています。
別々に過ごしていた七桜と椿でしたが、あることをきっかけにまた近づくことになります。
他にも、椿の身体の異変、栞の存在、そして七桜の企み……と今回も見逃せないポイントばかりです!
それでは、早速ネタバレを見ていきましょう。
私たちはどうかしている8巻のネタバレ!【40話~45話】
私たちはどうかしている8巻読み!光月庵の火事から七桜は姿を消し、そこから時は経ち…。なんだか椿の様子がおかしいんだけど…と思ったらそういう訳だったのね!なんか悲しい終わりかたにならないでほしい!最後は二人分かりあって寄り添えないかなーと思っている。#私たちはどうかしている pic.twitter.com/rrWIXiKL1t
— ゆーきゃん (@yukyan_1101) March 1, 2019
物語は椿の振り返りから始まります。
火事の後、椿は10日間意識を失っており、目が覚めたときには七桜の姿はありませんでした。
愛情なのか憎しみなのか、自分の気持ちが分からない椿ですが、七桜の行方は探し続けていました。
火事から10か月経った頃、椿は光月庵で和菓子教室を開いていました。
激しい雨の日、教室に来るものは誰もいないだろうと椿は思っていましたが、1人の生徒が現れました。
現れたのは左頬をガーゼで包まれた栞で、2人は牡丹の和菓子を作り始めます。
明後日結納を行う栞に椿は、“予定通りに話が進んでよかったです”と伝えますが、栞は切なそうな顔をしています。
爪で指をひっかいてしまった栞が“痛い”と声を上げると、椿は栞の方を向いて“大丈夫ですか”と声を掛けますが、真っ先に心配したのは栞の頬でした。
栞は火事の時、椿を助ける際に怪我をしてしまい、今でも左頬にそれが残っているのです。
御菓子作りは色付けに進み、濃い赤で色付ける栞に、椿は“ずいぶん赤く色付けするんですね。着物もいつも赤なので、赤が好きなんですか?”と投げかけます。
栞は“漆黒のお皿に映えると思って色付けた”“赤は気分が上がるし、目立つためよく着ているのだ”と答えます。
そして栞は、自分は美人な姉に比べると地味なため、赤い色を身に着ければ自分のことを見てもらえると思っていたこと、父親には似合わないからやめろと言われていることを話しました。
それを受けた椿は栞が色付けた御菓子を皿の上に載せながら、 “たしかに赤色はこの皿によく合う色だ、自分の好みだ”と言うのです。
栞は椿にまだ気持ちが残っているため、自分を肯定してくれる椿に心が揺れてしまいますが、次は自分を愛してくれる人と幸せにならなければ、と必死に思い直すのです。
***
予定通り長谷屋では栞の結納が行われていました。
婚約者から “栞さんには表には出ずに家を守ってほしい、そのかわり幸せにする”と言われ、栞は両親のためにも自分の幸せのためにも承諾しなければと考えますが、真逆の行動に出てしまいます。
“すみません、結婚できません”と頭を下げるのです。
栞が自分の幸せを考えた時、浮かんだのは椿の顔でした。
栞の父親は“何をしたか分かっているのか、全部おまえの幸せのためにやっているんだ”と栞を婚約者の元に連れ戻そうとしますが、栞は、“今まで父親の言うことを信じて生きてきたが、もう自由にして欲しい”と父親を押し返しました。
すると父親は
「出ていけ、二度とこの家の敷居をまたぐな」
(引用:『私たちはどうかしている』8巻)
と告げ栞の前から去ってしまいます。
早速家を出ようとする栞は、出る間際に姉から“この家の血が流れていることは変わらない、誇りを踏みにじられるのは許されないことだ”とお守りを手渡されました。
その頃椿は、大旦那の見舞いに来ていました。
病室に既に桜が添えられていることに気付き、椿は七桜が来たのでは、と思い外を確認します。
七桜に似た人影を見つけ追いかけますが、途中で見失ってしまいました。
***
ある日、光月庵には栞の父親が“椿をだせ” “今更栞をたぶらかしてどうするんだ”と怒鳴りこみに来ました。
栞の父親は、栞の行動は椿の影響だと勘付いていたのです。
身に覚えのない様子の椿に、栞の父親は、栞が結婚を拒否したこと、椿との結婚の時は栞が積極的だったことを話します。
そして段々感情が高ぶった栞の父親は“おまえは大事な式で栞に恥をかかせた上に、顔に傷まで……”、と椿を殴って出て行ってしまいました。
すると、女将が“あれは栞さんだったのか”とつぶやきました。
女将は一昨日の夜、栞に似た人物がスーツケース片手に川べりを歩いていたのを見たというのです。
その人物は女将の言う通り栞本人でした。
懸命に住み込みで働ける場所を探していましたが、中々見つけることはできず、川沿いで野宿をしていたのです。
寝ている隙に泥棒が栞の荷物を盗もうとしますが、中には大切な椿が作った菓子帳が入っていました。
目が覚めた栞は必死に抵抗しますが、限界がきそうな時、椿が助けに来てくれました。
栞は椿の顔を見て、出会った頃―――過去に展示会に参加した際、親でさえ興味を持たれなかった栞の器に椿だけが足を止めてくれたことを思い出していました。
そして、茨の道でも椿の側にいたいと決心し、“自分を光月庵で雇ってほしい”と頭を下げました。
最初は断る椿でしたが、栞の意志の固さが伝わり、栞を光月庵に迎えることにしました。
喜ぶ栞でしたが、同時にある秘密を椿に隠し続けることを決意しました。
***
火事から3回目の秋を過ぎた頃、聞き上手で気の利く栞は客からの評判も良く、すっかり光月庵の看板となっていました。
自分の仕事で人が喜んでくれること、そして椿の側にいれることで、栞は充実した日々を過ごしています。
ただ厨房も手伝おうとしますが、城島に断られ、中々入れてもらうことはできませんでした。
一方、椿は大旦那の代理としての仕事が多く、あまり自分で御菓子を作らなくなっていました。
ある時、栞は女将から“うちに来て2年経つが椿とは何もないのか”“栞は魅力的だ、自分から攻めないと”とけしかけられます。
作業中に寝てしまった椿を見かけ、女将に言われたことが頭をよぎりますが、手を出すことはできませんでした。
ふと椿の着物のほつれに気付き、栞は直し始めますが、そこで椿も目を覚ましました。
2人きりで同じ空間にいれることに栞は幸せを感じます。
椿は今頃小さな和菓子屋で楽しそうに御菓子を作っているのだろうか、幸せにやっているのだろうか、と七桜に想いを馳せつつ、七桜を過去のことにしようとも思い始めるのでした。
翌日椿は着物に袖を通し、直してくれた栞のことを思い浮かべます。
そして“今度自分の着物を選んでほしい、たまには一緒に出掛けないか”と栞を誘うのです。
栞はお使いの帰り道、先ほどの椿の誘いを反芻し、余韻に浸りながらバスを待っていました。
ぼーっとしてしまい、バスに乗り過ごしそうになったため、栞は慌てて追いかけようとしますが、男の子にぶつかってしまい、その子が持っていたトンボを逃がしてしまいます。
必死に謝っても中々泣き止まない男の子に栞は焦ってしまいますが、通りかかった女性がトンボ柄の和菓子を差し出すと、やっと男の子は笑顔を見せました。
その女性はなんと七桜でした。
驚いた栞は思わず七桜の手を掴み、お茶に誘います。
2人はお互いの近況の話になり、七桜は東京で修行していたこと、3か月前に店を持てることになり金沢に帰ってきたこと、そして栞は結婚は無くなり、今光月庵で働いていることを話しました。
“栞さんならお客さんにも喜ばれそう”と笑顔で言う七桜に、栞は椿のことはもうなんとも思っていないのだろうか、と歪んだ表情を見せます。
栞は七桜に“光月庵のことは気にならないのか”と投げかけますが、七桜は“気にならない、椿が御菓子を作っていないからだ”と返します。
栞は“椿は店主の仕事で追われて忙しいのだ”と椿をフォローしますが、七桜に
「美しくておいしいお菓子を出す、それ以上に大事なことってあるんですか?」「作れるのに作らない、店の名前にあぐらをかいてお客さまを甘く見ている、そんな店に負ける気しないから」
(引用:『私たちはどうかしている』8巻)
と言われてしまいます。
怒った栞は“光月庵は誇れるお店です”と出て行ってしまいました。
1人になった七桜は“ずっと一途に思い続けてるなんて、栞さんはすごい……”と独り言を零すのでした。
その頃椿の元には、“火事の真相を聞きたい”と雑誌の記者が訪れていました。
記者は、18年前の事件についても触れ、調べたら面白いことが分かると情報が入ったと話します。
本当の犯人は職人ではなく、光月庵の若旦那(椿の父親)には妻の他に女がいて、それに逆上した女将がではないかと言うのです。
椿が“女将にはアリバイがある”と言うと記者は“また来ます”と去っていきましたが、椿は“女将が父親の部屋に行っていないことは自分がよく知っている、なぜいまさらこんな話がでてくるのか”と考えていました。
***
多喜川の待つ花がすみに、雨でびしょ濡れになった七桜が帰ってきました。
多喜川が心配そうに出迎えると、七桜は栞に会った、突然のことで動揺はしたが、栞は自分のことを椿には言わないだろうとを話しました。
俯いた七桜が泣いているように見えたため、多喜川は七桜を抱き締めました。
驚いた七桜に声をかけられると、“なんだ泣いてないのか、折角僕の出番が来たと思ったのに”と普段のようにおちゃらけました。
そして七桜は“泣くわけない、それは多喜川さんが一番よく知ってるはずだ”と多喜川に言って、厨房に向かいました。
***
栞は、椿に七桜のことを言わなければ、と悩んでいました。
そんな時、光月庵に衝撃が走りました。
五月雨亭の御菓子の選定で光月庵が外れ、花がすみになったというのです。
女将は大きく取り乱しますが、椿は冷静でした。
そして椿は“五月雨亭主催の新春園遊会の御菓子はまだ決まっていない”“来週選定会があるので、自分が御菓子を作る”と言いました。
その頃、花がすみにも園遊会の選定会の誘いが来ていて、椿が参加することを知ります。
七桜は園遊会に向け、必死に御菓子作りに励みます。
七桜にはどうしても椿に負けられない理由がありました。
光月庵を乗っ取って、母親の残した御菓子を出すことを生きる糧にしていたのです。
しかし椿も店のプライド、存続がかかっているため負けられません。
案が固まり、早速御菓子を作ろうとしますが、椿は自分の身体の異変に気付きました。
ただ、椿には自分の身体を気にする余裕はなく、御菓子作りに励み、誰もが唸るような作品を仕上げました。
それを見た城島は“こんなすごいのが作れるのに、なぜ店の御菓子を作らないのか”と陰で零していました。
その裏では女将がある人物に会っていました。
五月雨亭の選定会に参加する議員に、光月庵を選んでもらえるよう動いていたのでした。
***
選定会当日を迎え、七桜と椿は五月雨亭に訪れていました。
選定会では、七桜の御菓子も椿の御菓子も好評で、どちらが選ばれていてもおかしくない状況です。
しかし椿の身体にはまた異変が起き、庭で立ち止まってしまいました。
偶然椿を見つけた七桜は、椿の目の前に立ちますが、“誰かいるのか”と椿は七桜に気付いていない素振りを見せます。
そして、バランスを崩し倒れそうになる椿を七桜は支えようとしますが、“すみません、すぐ治まるので大丈夫です”と椿に拒否されてしまいます。
なんと椿は目に異変が起きていて、七桜のことも認識できていなかったのです……。
私たちはどうかしている8巻のあらすじ
新章開幕。光月庵の火事から10ヵ月。意識不明の重体だった椿もようやく回復。行方がわからない七桜を探し回るが、一向に見つからず焦燥感だけが増してゆく。そんな椿のもとに足繁く通ってくる長谷屋の栞は、ある決意を胸に秘めていた。一方、傷が癒えた七桜もまた多喜川の力を借りて立ち上がる。背負わされた重い運命は、愛と復讐の歯車を思わぬ方向へと導く!!
(引用:Amazon)
私たちはどうかしている8巻の感想
8巻を通し、やっと7巻の巻末に追いつきましたね!
7巻の最後で一気に話が進んでいたのでどうなるんだろうと思っていましたが、大体の流れが掴めてすっきりしました。
栞が隠し続けている秘密や、七桜が多喜川と店を持つまでの過程など分かっていないこともまだまだありますが……。
今回は七桜サイドの話が少なかったと思うので、今後七桜の過去にも詳しく触れられるのでしょうか?
そして予想通り、栞が椿に近づいてきましたね。
椿も七桜のことを過去にして、栞に少し傾いているのかなとも感じられて少し寂しくなってしまいました……。
椿には幸せになってもらいたいのですが、やはり相手は七桜でないと抵抗があります。
でも椿に惹かれた経緯も共感できますし、何より椿のことを本当に好きなんだというのが強く伝わるので、栞のことも憎めないんですよね。
栞が女将に影響されて、悪女にならないことだけを願います……。
七桜も全て忘れて幸せになってほしいのに、お母さんのことがあるから結局光月庵から離れることはできないんですね。
でも光月庵を乗っ取るのではなく、女将を追い出すか懐柔して、椿と和解して2人でうまくやってほしいと思いますが、七桜の発言を見ている限り、その考えは全くなさそうですよね……。
それどころか、椿に何の気持ちも残ってないように見えてしまいました。
七桜と椿が近づいてきてはいますが、今まで以上に辛い関係になりそうで、素直に喜べなくなってきました。
多喜川の気持ちもいまいち読めないですが、七桜と多喜川の2人が結ばれる可能性もありえそうですよね。
そして椿の目の異変についても何が原因なのか、治るものなのか、全く明らかにされていないので、気になって仕方ありません。
火事の後遺症にしては時間があいているので、何か別の原因なのかなと思っています。
とりあえず自分がマンガの世界に入って、一刻も早く椿を病院に連れていきたいです(笑)
2人の心境を考えると複雑ですが、折角探していた七桜に出会えたので、椿が七桜だと気付くことを願います。
まとめ
8巻のネタバレはいかがでしたか!?
色々もやもやしたまま、終わってしまいましたね。
椿は七桜に気付くのでしょうか、そして目は治るのでしょうか……選定会の結果も気になりますね。
電子版の巻末には、距離を縮め始めた頃の七桜と椿の話が、おまけとしておさめられているので、微笑ましい2人が見たい方はぜひ読んでみて下さい!
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
また9巻でお会い出来たら嬉しいです!
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