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ドラマ『鍵のかかった部屋』特別編3話のネタバレ・あらすじ・感想についてまとめてみました♪
『鍵のかかった部屋』の特別編3話は、2014年1月3日に放送された2時間スペシャルを再編集したもので、当時の視聴率は15.9%でした。
芹沢(佐藤浩市さん)のクライアントである藤林(黒部進さん)が絵の寄贈を巡り、何者かに殺害されてしまいます。
一方、純子(戸田恵梨香さん)のクライアントが探していた人物は、恩人でもあり空き巣でもあると榎本(大野智さん)が解明します。
その空き巣が実は藤林さんの家に侵入していたことが分かり、3つの事件が繋がっていくというストーリー。
『鍵のかかった部屋』特別編3話の
- 次々と起こってくる密室、その驚きのトリックとは…?
- 執拗に狙われる芹沢、果たしてその理由とは・・?
ゲストキャストは、藤木直人さん、黒木瞳さん、佐野史郎さん、岡田義徳さん。
さっそく詳細を見ていきましょう!
鍵のかかった部屋(特別編)3話のネタバレ!
鍵のかかった部屋スペシャル決定!!! pic.twitter.com/h2qMOO8j56
— ひとみん (@sho_yamalove) September 15, 2013
セキュリティーのプロで何件もの密室事件を解決した榎本(大野智さん)は“臨時収入が入った為旅行に行く”と言い残し姿を消してから7か月が経った。
芹沢(佐藤浩市さん)と青砥(戸田恵梨香さん)はいつもの日常に戻り、弁護士として活躍していた。
亡き妻が残した“10億円の価値がある絵画”を無償で美術館に寄贈したい と話す藤林(黒部進さん)の依頼で、契約の話を進めていた。
***
藤林宅に訪問した芹沢だが、呼び出しに応答が無い。車の中で待ちくたびれて寝てしまった芹沢を起こす岡村(黒木瞳さん)。「おかしいですね、今日は1日家にいると言っていましたが・・・」と持っていた合鍵で開けると、部屋の中で血を流して倒れている藤林がいた。
「あなたとはよっぽど縁があるようだ」と話すのは、捜査に駆け付けた捜査一課の鴻野(宇梶剛史さん)だ。
裏庭に面した窓の格子が外されており、警察は、侵入強盗による突発的な反抗の可能性が高い と断定した。芹沢は、1度目に訪問した際、怪しい人物が見ていた事を思い出した。
***
「密室かつじん事件じゃ!オタクは得意と聞いた!マンションでは連続そうじま事件が起きており、調べて欲しい!!」と威勢よく話す老人だが、歯並びのせい(?)なのか、よく聞き取れず困る青砥。
「密室事件の被害者はどなたですか?」と尋ねると
わしじゃ!!!
益々混乱する青砥に、付き添いで来たマンション管理人の男性、小檜山(岡田義徳さん)が要約してくれた。
自宅で心臓発作で倒れてしまったが、誰かが救命措置をして、救急車を呼んでくれた為、命が助かった。恩人が誰なのかが分からないので、青砥に見つけ出してほしい。という依頼だった。小檜山は「密室殺人ではなく、生かす人[密室活人事件]です」と伝える。
マンション内で聞き込みをしていると、ここ最近、留守の家に何者かが忍び込み、綺麗に掃除をしてくれているという変わった事件が頻発していた。住人は[連続掃除魔事件]と呼んでいた。
周辺は空き巣も多く、マンション内の防犯強化の為にアドバイザーを雇ったと話す小檜山。
聞き込み中に、榎本とすれ違った青砥。「榎本さん!!!」嬉しさのあまり、興奮する青砥だが「こんにちは」と相変わらずクールな榎本だった。
***
部屋を調べ「今回の密室活人について重要なのは、いかにして侵入したかです。このドアの補助錠は最新式で、ピッキングで開けるのは困難でしょう」と淡々と話す榎本。
「冊子が施錠されていて、外から丸見えなので、ベランダから侵入も難しいですね。犯人は前もって、部屋に入ることができ、補助錠に仕掛けをして侵入しやすくしていたんだと思います」
「恐らく、この補助錠の受け口“ストライク”の部分のネジを予め外して、代わりに両面テープで装着していたのだと考えられます。主錠をピッキングで開ける事が出来れば、ゆっくり大きな力でドアを引くと、簡単に外れるようになるのです。犯行後はストライクをネジで付ければ、元のドアに戻ります」
・入居前に、補助錠を細工をして、犯行後ネジの付け替えを出来る人
・“掃除魔が多発していた”という観点から、入居後犯人は指紋を抹消しようとしていたのでは?
「そうですよね、小檜山さん」
あっさりと事件を解決した榎本に驚く小檜山。
「あなたすごいよ!私は管理人をしながら、空き巣をしていました…。指紋データベースと一致するのを恐れたのは、殺人犯として、警察に追われていたからです!おねがいします。助けてください!」と榎本に助けを求めた。
数日前の小檜山は空き巣をする為、一軒家に侵入していた。
物色しようと家の中に入るが、中で人が死んでおり、小檜山は素手で藤林の脈を図り、動転し、凶器と思われるゴルフクラブに触ってしまった と話す。
その家とは、藤林の家だった。
***
「絵画の寄贈を中止にすることは可能でしょうか?」藤林が亡くなり、唯一の相続人となった郁子。
事件の前日に、絵画の寄贈をやめようと思っていると叔父から連絡があったのです。と芹沢に相談する。
「寄贈については正式に協議がなされています。書面での契約はまだですが、口頭でも契約がされたとみなされるのです。まして、今回は弁護士である私が承認だ。撤回することはできない」と対応する芹沢。
「叔父はやめたいと言っていたのですよ?」
「私は直接聞いていませんし、ましてや今回は相続人である貴方の利害に関係のある話だ」
「そんな・・・」
「当初の予定通り、寄贈を勧めたいと思います。ご理解ください」と諫めた。
郁子の経営するエステサロンが経営難という事を芹沢は知っていたのだ。
今回の殺人に関与しているのでは?と疑問に思った芹沢は、鴻野刑事に相談の電話を入れる「栗林さんの事件について、お伝えしたことがありまして、それが・・・」
ドンっ 芹沢は階段から落とされた。
***
「つまり、栗林さんを殺したのがゆきこさんで、目撃者であるアナタを殺そうとしたんですか?」
大怪我をした芹沢に聞く鴻野。
「彼女が遺産を餌に、誰かに栗林さんを殺害させたんですよ。そして、寄贈の件の承認であり、犯人の目撃者である俺を殺そうとしたんだ!これは脅しですよ!」
芹沢は冷静でいられなかった。
「事件の起こった時間は午前9時から午後1時頃。その時間ゆきこさんは自社ビルの中で会議に出席していました。そもそも、アナタがみた人は男だったはずでは?」と言い分を信じてはくれなかった。
***
仕事場で変装の準備をしている芹沢。「かえって目立つと思いますけど」と青砥がバカにしてくるが、それどころじゃない。
目の前に榎本が現れ、驚く芹沢。しばし沈黙の後
「久しぶりだな、えのもっちゃん!」 『世界一周旅行に行っていました』
「そんな金どこにあるの?」 『貯金です』
「いつ戻ってきたの」 『半年前です。今は防犯ショップを経営しています』
「そんな金どこにあるの?」 『貯金です、一生懸命貯めました』
「こんな事言っちゃ失礼だけど、前の会社の給料だけで、何ヶ月も旅行して、防犯ショップ開くなんて無理があるじゃないの?」 『そうですか?』
榎本が姿を消す前に解決した事件の中で、ダイアモンド1億円相当が紛失しており、それとなく聞き出そうとする芹沢に、のらりくらりと対応する榎本だった。
***
藤林邸を捜査する榎本と青砥
・すべての窓は、外側からステンレス製の格子がはまっているため、脱出する事は不可能
・窓自体もクレセント錠で施錠されている
・ベランダに出るドアには、補助錠が付いている為、ピッキングも出来ない
・犯人が脱出に仕えたのは、玄関ドアのみ
・鍵をピッキングで閉めるというのは不可能。また合鍵の数を厳重に管理されており、複製することもできない
・玄関ドアのサムターン錠は、突起を押しながらではないと施錠出来ないので、ドライアイスを使ったトリックは不可能
そして、凶器のゴルフクラブを見つめる榎本は何かを見つけたようだ…。
もう1つ、藤林が寄贈を止めるという事が真実なら、理由は何なのか…。
***
「今さら寄贈をやめるなんて、認められない」と話す美術館の館長の平林(佐野史郎さん)は、尋ねてき芹沢、青砥、榎本に話す。
美術室の大展示場では、アーティストの稲葉透(藤木直人さん)がもうすぐ展示が始まるという“鏡の国のアリス”をモチーフとした巨大な迷路の作業をしていた。
入り口には、巨大なハンプティダンプティの像が置かれており、中に入ると“シルエット斜視”という脳のトリックを利用した展示品が数多く有った。
事務所に戻った3人は“平林が怪しい”と結論づけるが密室のトリックは分からないままだった。スケジュールを確認する秘書の に、「変更してくれ」と頼む芹沢。
襲われた事件が解決するまでは“スケジュールの1つ1つをずらしてくれ“と揉めている。
その言葉を耳にした榎本は、右手親指と人差し指をスリスリとし始めた。
ガチャッ と鍵の開く音が聞こえ「そうか…そうゆう事か…」と呟く榎本。
「もしかして?」と喜ぶ青砥
「密室は破れました」
***
再び美術館に訪れる芹沢、榎本、郁子の姿があった。
稲葉と共に、館長室をあけると、首を締めて自殺をしている平松の姿があった。
【私が藤林さんを殺した。寄贈を止めるといった件で尋ね、時間をかけて説得しようと思ったが埒が明かず、殴り殺してしまった。その後咄嗟に紐を使い密室を作って逃げたが、疑いの目が向き、死を選んだ】という内容の遺書を残していた。
全ての監視カメラを確認したが、平松以外の出入りは確認できなかった。
「その遺書は偽物です。正確には、半分本物、半分偽物と言った方がいいでしょう」榎本が話し始めた。
「平松さんは藤林さんを撲殺しました。凶器のゴルフクラブには指紋が付いていたはずです。ただ、その指紋は郁子さんのものです」
ゴルフクラブなんか触ってません、と否定する郁子。
「事件の数日前に、平松さんとゴルフの練習場に行きましたよね?アナタがバックを落とした時に、練習場の会員カードが見えたので、確認を取り2人が同じ日に居たことが分かっています」
身に覚えがなかった郁子だが、偶然平林に会い、アイアンを手渡していた事を思い出した。
「それは偶然ではないと思います。恐らく、平松さんは慎重に持ち帰り、グリップだけを凶器のクラブと入れ替えたのです」
鴻野は、凶器には指紋が付いていなかったと伝えた。
「指紋を拭き取ったのは、小檜山さんです。現場を細工し、指紋を残し、郁子さんに罪を擦り付けるという平松さんの計画は、小檜山さんの侵入によって、水の泡となってしまいました。そして、遺書に書いてあった通り、密室は、紐を使い玄関の鍵を閉めたのです」
藤林邸をよく知っている郁子は、2階の窓から紐を通し、玄関の鍵を閉めたのですか?それともドアの近くに穴があったのでしょうか?と尋ねた。
「それだと紐が長くなり、鍵を閉めるのは難しいでしょう。穴が徐々に移動し、ドアから徐々に離れていったんです」
どうゆうことだ?驚く芹沢。
「まずは、ドアから1番近いクレセント錠の窓から紐を通し、ドアの鍵を閉めます。そして、そのクレセント錠の鍵を繋げた紐を別のクレセント錠の窓から紐を通し、鍵を閉めます。そうやって全部の窓を閉めながら、2階に移動させ、最後に鍵の無い小さな窓から紐を出せば、密室ができます」
そんなこと可能なのか?と尋ねる芹沢。
「はい。ゆきこさんから合鍵をお借りして、挑戦してみました。3時間ほどかかりましたが」
3時間!?驚く一同。
でも、紐を使ったことが確かなら、あの遺書は本物ってことになるんじゃないのでしょうか?郁子が尋ねる。
「いいえ。この遺書にはあきらかな矛盾があります。平松さんは、郁子さんに罪を着せようと、ゴルフのグリップを持参しています。この“咄嗟に”という表現は間違えです。
平松さんがいなかったのは、午前9:30から午後1:30、移動と密室を作るための時間を除けば、約10分。よって、この“時間をかけて話し合う“余裕はなかった。つまり、この遺書は、半分本物で半分は嘘ということです。平松さんは自殺したのではありません。誰かに殺されたのです」
藤林邸の密室を解明できた榎本だが、まだ謎は残っていた
【監視カメラに映らず、館長室に入る事は不可能】
***
迷路を調べる榎本。
稲葉は「平松さんを殺害した犯人が藤林さんを殺害したのでは?」と尋ねた。
「それはありません。藤林家の密室と、今回の密室では、あまりにも性質が違います」
「性質?」
「はい、藤林家の密室は、殺害後に散々苦労して隠ぺい工作を行う単純で稚拙な密室。それに対して、美術館の方は、前もって綿密な計画を経て、用意周到で殺害するという緻密な密室。同一人物が作ったものとは思えません。したがって連続性は考えられません。しかも今回の密室は、監視カメラの目を欺いて、殺害現場へ出入りするという、観客の目を意識した劇場型のトリックといえます。これを作った人間がいるとすれば、自己顕示欲の非常に強い、芸術家タイプだと思われます」
「面白いですね。密室からそんなことまで分かるなんて」
にらみ合う2人だった
***
「確認するけど、藤林さんを殺害したのは、平松さんで合っているよな?俺が目撃したのは、やはり平松だったってことだ。という事は俺が狙われる心配はもう無い。他殺でも自殺でもどっちでも良いよ」
安心して出かけようとする芹沢は“気に入ったんだ”と言い、サングラスをかけ意気揚々と出かけて行った矢先、何者かに刺された。
芹沢を追いかけまわし、一連の犯行を行ったのは、以前芹沢が追い詰めた佐々木専務(伊藤正之さん)で逆恨みされていたらしい。
幸い軽症で済んだが、刺された時無防備だった芹沢は「ディスプレイされていた液晶テレビが真っ暗で、それに気を取られていたんだよ~」と話していた。
現場に訪れた青砥と榎本。芹沢がかけていたサングラスをかけると、何かに気付いたようだ。
親指と人差し指をスリスリし始める榎本。
ガチャッ。鍵が開いた音がした
「密室は破れました」
***
稲葉を訪ねた榎本と青砥
「平松さんを殺した犯人が分かったのです」
犯人?一体誰ですか?と尋ねる稲葉。
淡々と話す青砥「稲葉さん、あなたが殺したのです」
「平松さんが行っている取引の中で、いくつか不審なものがありましたので、警察の協力で調査をしました。その結果、平松さんはあなたの作品を隠れ蓑にして、暴力団のマネーロンダリングを行っていました。あなたはそれをご存じだったのではないですか?藤林さんが突然寄贈をやめると言い出したのも、恐らく、その事が理由だったのだと思います。
この美術館が、奥様が大切にしていた作品を飾るに相応しいか調べているうちに、裏金に気付いたとしても、何ら不思議ではありません。平松さんは10億のコレクションを手に入れる為ではなく、口封じの為に藤林さんを殺害したのです」
稲葉は それを知ってどうするんだ? それに防犯カメラには何も映っていない。と高を括っている。
続けて榎本が話し始める
「あなたはあの晩、このハンプティダンプティから入り、迷路を通り、館長室に行ったのです」
迷路はずっと閉まったままだ、ハンプティダンプティは動かさないと通る事は不可能だと言う稲葉。
「不可能ではありません。」
ハンプティダンプティを外し、反対に付け替える榎本。
「これで通れます」
『いや、確かに通れますけど、これじゃあバレバレですよ!』青砥が指摘した。
「少し離れた場所に立って、これを正面から見て下さい」
え、嘘!出っ張っているように見える!どうして?と驚く青砥。
「ホロウマスク錯視と呼ばれている、脳の錯覚現象です。ホロウマスクというのは“凹んだ顔”という意味で、この錯覚は顔以外の図形では発生しないそうです。そして、脳が無意識に出っ張っているように認識したのです。肉眼でも騙されるくらいですから、奥行きのある監視カメラなら尚更です。では、本題に入りましょう」そう言って、密室解明を続けた。
「あなたは入り口のカーテンを閉めた時に、ハンプティダンプティの顔を裏返しました。そして監視カメラに映らないよう、床を這いつくばって進み、入り口を突破したのです。
出る時ですが、あの晩は午後7:34に大展示室のブレーカーが落ちています。配電盤を操作しなくても、コンセントに何かを挿しこみ、ショートさせればブレーカーは落とせます。
電気を復旧させるまでの2分間を利用し、監視カメラに偏光レンズを取り付けたのです」
「光の波を遮断する偏光レンズを、“光の迷図”が映っている監視カメラに取りつけたあなたは、タイミングよくテグスを使い、下部を真っ暗に見せかけることに成功し、堂々と通り抜けたのです。そして館長室に到着したあなたは、館長を自殺に見せかけて殺害する事に成功したのです」
「ふふふ…そうだよ、俺がやった。平松がやった事にうすうす感づいて、あいつを盗聴器で監視していた」犯行を認める稲葉。
【あなたがやっていることを告発します】という藤林さんと平松の会話と聞き、こんかいの自殺と見せかける犯行を思いついたと。
「契約は解除できない。いいか、お前の作品がここまで高額で取引されるようになったのは、この俺が裏でオークションの価格操作を行ってきたからだ。お前がデビューしてからずっとだ。俺がお前の才能にほれ込んでいると思ってんのか?お前には才能が無いんだよ!!!」
とバカにされたのが、今回の殺害のきっかけとなったと話す稲葉。
「あいつを殺してから作れないんだよ…。俺はこの迷路を完成させることは出来ない。もう‥‥何も作ることは出来ない…あいつの言う通りだった」そう悲しく語った稲葉だった。
事件も無事解決し、平穏な日常が戻ってきた。
榎本は防犯ショップで、お客の対応をしている。
「この道具は最新で…ピッキングに効果的…痕跡は残らない…」と怪しげなやり取りをし、客は帰っていく。代金を数え“ニヤリ”とする榎本の姿があった。
鍵のかかった部屋(特別編)3話のあらすじ
【密室は破れました】あの伝説のスペシャルが特別編集版で今夜限りの復活!!そして、「SUITS/スーツ2」のアノ人も緊急出演!
榎本径(大野智)が姿を消してから半年、芹沢豪(佐藤浩市)と青砥純子(戸田恵梨香)は、通常の弁護士業務をこなしていた。 そんな折、芹沢が相談依頼を受けていた証券会社会長の藤林(黒部進)が撲殺される。しかも、藤林の姪の郁子(黒木瞳)と共に遺体を発見したのは芹沢だった。 刑事の鴻野(宇梶剛士)から藤林との関係を聞いた芹沢は、藤林の亡くなった妻の10億円相当の絵画コレクションを美術館に寄贈する話を仲介していた、と明かす。 芹沢は郁子に、藤林を殺害した犯人は捕まっていないが、寄贈の話を進めたい、と伝える。すると、郁子は寄贈を中止してほしいと言う。事件の前日に、藤林が寄贈を中止したいと話していたというのだ。 その後、芹沢は郁子を寄贈先の美術館館長の平松(佐野史郎)と面会させる。寄贈中止、との言葉を聞いた瞬間、平松の表情が鋭くなった。その頃、館内にいた榎本と純子は、企画展のために作品を制作中だという有名アーティストの稲葉透(藤木直人)に会う。稲葉が制作した遊園地のミラーハウスを模した迷路と、そこにはめ込まれた巨大なオブジェ。その前に立った榎本は…。
出演者
榎本径: 大野智 青砥純子: 戸田恵梨香 芹沢豪: 佐藤浩市 他スタッフ
原作:貴志祐介「鍵のかかった部屋」「狐火の家」「硝子のハンマー」(角川文庫)
脚本:相沢友子 他
演出:松山博昭、加藤裕将、石井祐介
プロデュース:小原一隆
協力プロデュース:中野利幸
制作著作:フジテレビ(引用:Yahoo!テレビ番組表)
鍵のかかった部屋(特別編)3話の感想
『鍵のかかった部屋』特別編3話は、2時間スペシャルの再編集版という事で、かなり内容の濃い物語でした。
前作では1億円相当のダイアモンドが紛失し、容疑が掛かった榎本が姿を消す。という衝撃の展開で終了したので、このスペシャルもかなりの期待度がありました。
ダイアモンドに言及せず、サクッと戻ってきた榎本でしたが、芹沢の問いに「貯金しました」とのらりくらり答えるシーンは今作品のシリアスな笑いどころでした(笑)
肝心の密室は、専門用語が多かったですが、身近な物を題材にして分かりやすくしてくれていました。
それにしても、ラスト!!!防犯と窃盗は紙一重で、それを利用した商売をしているような榎本でした(^▽^;)
まとめ
10億円の絵画の寄贈で揉めていた藤林が何者かに殺害されました。当初、強盗によるものだと断定したが、空き巣と住居侵入で逮捕された男が、藤林の家に侵入し、死体を見付けていたことが分かります。
空き巣と殺人は別件という事が判明し、藤林と揉めていた美術館の館長を問いただす為に、訪問した芹沢達だが、すでに亡くなっている館長を発見しました
斜視を利用した綿密なトリックを解明し、館長殺しの犯人も判明しました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。